神楽「書きかけてる○○編的なの、あれもうここでその後のあらすじ的に簡単に書いちゃおうかと思ってます」
まあもう書く気無さそうですし、良いんじゃないですか?
神楽「うん、もう書く気無い(笑
だってあれAL1だよ?
何年前の話よって感じだし(笑」
確かに・・・
神楽「ってことで、超適当に、その後こうする予定でした〜ってのを書いていきたいと思います。
基本プロットとか組まない私ですが、流石にこれだけ時間空いてれば、全部ラストまで決まってます。
なのでちょちょちょ〜いとあらすじ的な流れで、ざっくばらんにね。
適当にぽつぽつ書いていきます」
2012年01月19日
2012年01月01日
あけました
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
神楽「もうちょい更新頻度上げないとねぇ」
ですねorz
今年もよろしくお願いします。
神楽「もうちょい更新頻度上げないとねぇ」
ですねorz
2011年12月12日
ぎゃあ〜!
完全に更新止まっちゃってましたね;;
すっかり忘れてました・・・
神楽「一応鳥女書きかけてるんだけどね〜。
あんまり気乗りしないのさ〜甘甘すぎて」
それにしてもあけすぎましたね・・・
期を見て更新します。
SNSとの両立が難しいです・・・
すっかり忘れてました・・・
神楽「一応鳥女書きかけてるんだけどね〜。
あんまり気乗りしないのさ〜甘甘すぎて」
それにしてもあけすぎましたね・・・
期を見て更新します。
SNSとの両立が難しいです・・・
2011年07月21日
背景考察その3
久々にやってきましたこの企画。
いや〜、4年ぶりみたいですね(笑
今回もモンスターや獣化病の元になった生物や悪魔を、ざっくばらんに紹介して行こうとおもいます。
一応前回は6弾までやってるようなので、7弾以降からやって行こうとおもいます。
なお、今回は獣化病以外のものが多いです。
----------------------------------
【長靴を履いた猫】
ヨーロッパの民話です。
場所によっては狐の話もあるそうですね。
東映がアニメ化もしてるので、日本でもかなり有名な話だとおもいます。
----------------------------------
【巨大暴れ象】
たぶんマンモス。
----------------------------------
【獣化病/タウロス】
ミノタウロスでしょう。
日本でもかなり有名な部類の化け物(神様)ですね。
ミノス王がポセイドンとの約束を破ったばっかりに、呪いをかけられて生まれてしまった、頭が牛で体が人間のミノタウロス。
成長するにつれ乱暴になり、手に負えなくなったミノタウロスを閉じ込めたのがラビリンス。
テーセウスがミノタウロスを退治する際に使ったアリアドネーの糸も有名ですね。
入り口から糸を垂らして進むやつです。
洞窟や樹海へ入る際、日本でも未だに使ってる人が居るんじゃないでしょうか。
----------------------------------
【巨大象兵】
象兵といえば南蛮〜。
----------------------------------
【巨大なる影犬】
影じゃないですけど、日本の妖怪に「送り犬」というのがあります。
山道を歩いていると、後ろにぴったりついてきて、転んでしまうと食い殺されてしまうという妖怪です。
まあ転んだ際に「どっこいしょ」とか言って休憩を装ったら襲ってこなかったり、山道で迷ったら麓まで送り届けてくれたりと、悪いばかりの妖怪ではないです。
無事に家に帰れたら、足を洗って何か犬にあげると良いそうです。
----------------------------------
【獣化病/ヌエ】
ヌエ、漢字で書くと鵺は、日本の妖怪です。
顔は猿、体は狸、手足は虎で、尻尾が蛇。
「ヒョーヒョー」と言う、トラツグミという鳥に似た泣き声で鳴きます。
鵺の鳴く夜は恐ろしい・・・と言われるほど、ポピュラーな妖怪です。
鵺は源頼政に退治されています。
関係ないですが、神楽ちゃんが神楽っていうHNを使う前は、鵺ってHN使ってました。
ぬ〜べ〜の苗字、鵺野の漢字もこれです。
----------------------------------
【獣化病/ベルフェル】
これは名前的にベルフェゴールでしょうか?
キリスト教における7つの大罪に比肩する悪魔の一柱で、怠惰・好色を司る悪魔です。
占星術では性愛の星である金星の悪魔とされています。
女性に性的で不道徳な心を芽生えさせる力がある所為で、女性不信になってしまったそうです。
牛の尾にねじれた二本の角、顎には髭を蓄えた醜悪な姿で、寝室の奥で洋式便所に座った姿で描かれています。
・・・なんだか踏んだり蹴ったりな悪魔ですね。
要するにエロい力を持ってる所為で、エロい事にはうんざりな悪魔って感じでしょうか。
某ゴールデンフィンガーの持ち主みたいですね(笑
----------------------------------
【巨大なるドラゴンフライ】
どう見てもハエなんですけど、ドラゴンフライなので一応トンボです。
----------------------------------
【海底のハサミ蟹】
日本の妖怪で、蟹坊主という妖怪が居ます。
無人の寺に旅の僧が泊まると、何者かが問答をしかけてきて、僧がカニだと正体を暴いて退治するという話です。
「両足八足、横行自在にして眼、天を差す時如何」
雲水と名乗る者がそういう問答を出し、答えられなかった住職達は撲殺され、寺は無人になってしまいます。
それを聞いた法印という僧がその寺に泊まり、問答を受けたところ「お前蟹だろう」と言って独鈷を投げると、雲水は巨大な蟹の姿を現し、血を流しながら逃げたそうです。
それ以来寺に何もおこらなくなりました、めでたしめでたし〜・・・なんですけど。
この問答、どう考えても蟹ですよね・・・
----------------------------------
【一つ目巨人】
見た目的にサイクロプスでしょうか。
ギリシャ神話に出てくる一つ目の巨人です。
----------------------------------
【マニコイド】
マニコイドって何なんでしょうね?
マタンゴ?
よくRPGとかでもキノコのモンスターでマニコイドって出てくるんですけど・・・う〜ん・・・
----------------------------------
【深海の宝石】
クリオネ・・・?
----------------------------------
【黒死騎士】
ペストの事を黒死病と読んだりするので、ペストで死んだ人なのかな・・・?
----------------------------------
【死霊の魔女】
ネクロマンサーと書くとわかり易いかもしれません。
死霊魔術を使う人の事です。
こう書くと邪悪な感じに思えますが、実際は死体を使って占いをして、未来や過去を知る術です。
なので現在の邪悪なイメージのネクロマンサーは、本来のものとは少し違います。
まあ当時から批判されまくってたらしいですが・・・
----------------------------------
【起き上がった死体】
いわゆるゾンビですね。
まあもともとゾンビっていうのは、ヴードゥー教の司祭が死体を無理やり起き上がらせ、死せる奴隷として永久に働かされてたものであって、現在のような人を襲う化け物ではないです。
そういう意味では、ゾンビではなくグールなのかもしれません。
----------------------------------
【獣化病/ベルゼバブ】
かの有名な蝿王こと、ベルゼブブですね。
腐界の王にして、サタンと同等かそれ以上の力を持っていたと言われています。
もともと「バアル・ゼブル」(気高き主・高き館の主の意)と呼ばれており、冬に恵みの雨を降らせる豊穣の神だったのですが、ヘブライ人によって勝手に邪教の神にされてしまったそうです。
----------------------------------
【死の鷹】
ぜんぜん関係ないとおもいますが、以津真天を思い出しました。
----------------------------------
【トリフィド】
これだけ2で書くと言ってたので、書きます。
トリフィドとは、「トリフィド時代」というSF小説に出てくる架空の生物です。
三本の太て丈夫な根で歩くことができ、頭部から生えてる猛毒の刺毛で動物を殺し、腐った死体を栄養とする化け物です。
映画化もされてるようです。
私は映画は詳しくないので、このトリフィドっていうのも知らなかったんですが、すごい面白そうですねこれ(笑
今度借りてみようかな(笑
----------------------------------
かなりざっくばらんですが、こんな所でしょうか〜。
これでAL1は終了です。
次の機会があれば、2の方も行って見ようと思います。
なお、もし間違いがあったとしても、当方は責任を負いませんので、悪しからず(笑
いや〜、4年ぶりみたいですね(笑
今回もモンスターや獣化病の元になった生物や悪魔を、ざっくばらんに紹介して行こうとおもいます。
一応前回は6弾までやってるようなので、7弾以降からやって行こうとおもいます。
なお、今回は獣化病以外のものが多いです。
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【長靴を履いた猫】
ヨーロッパの民話です。
場所によっては狐の話もあるそうですね。
東映がアニメ化もしてるので、日本でもかなり有名な話だとおもいます。
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【巨大暴れ象】
たぶんマンモス。
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【獣化病/タウロス】
ミノタウロスでしょう。
日本でもかなり有名な部類の化け物(神様)ですね。
ミノス王がポセイドンとの約束を破ったばっかりに、呪いをかけられて生まれてしまった、頭が牛で体が人間のミノタウロス。
成長するにつれ乱暴になり、手に負えなくなったミノタウロスを閉じ込めたのがラビリンス。
テーセウスがミノタウロスを退治する際に使ったアリアドネーの糸も有名ですね。
入り口から糸を垂らして進むやつです。
洞窟や樹海へ入る際、日本でも未だに使ってる人が居るんじゃないでしょうか。
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【巨大象兵】
象兵といえば南蛮〜。
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【巨大なる影犬】
影じゃないですけど、日本の妖怪に「送り犬」というのがあります。
山道を歩いていると、後ろにぴったりついてきて、転んでしまうと食い殺されてしまうという妖怪です。
まあ転んだ際に「どっこいしょ」とか言って休憩を装ったら襲ってこなかったり、山道で迷ったら麓まで送り届けてくれたりと、悪いばかりの妖怪ではないです。
無事に家に帰れたら、足を洗って何か犬にあげると良いそうです。
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【獣化病/ヌエ】
ヌエ、漢字で書くと鵺は、日本の妖怪です。
顔は猿、体は狸、手足は虎で、尻尾が蛇。
「ヒョーヒョー」と言う、トラツグミという鳥に似た泣き声で鳴きます。
鵺の鳴く夜は恐ろしい・・・と言われるほど、ポピュラーな妖怪です。
鵺は源頼政に退治されています。
関係ないですが、神楽ちゃんが神楽っていうHNを使う前は、鵺ってHN使ってました。
ぬ〜べ〜の苗字、鵺野の漢字もこれです。
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【獣化病/ベルフェル】
これは名前的にベルフェゴールでしょうか?
キリスト教における7つの大罪に比肩する悪魔の一柱で、怠惰・好色を司る悪魔です。
占星術では性愛の星である金星の悪魔とされています。
女性に性的で不道徳な心を芽生えさせる力がある所為で、女性不信になってしまったそうです。
牛の尾にねじれた二本の角、顎には髭を蓄えた醜悪な姿で、寝室の奥で洋式便所に座った姿で描かれています。
・・・なんだか踏んだり蹴ったりな悪魔ですね。
要するにエロい力を持ってる所為で、エロい事にはうんざりな悪魔って感じでしょうか。
某ゴールデンフィンガーの持ち主みたいですね(笑
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【巨大なるドラゴンフライ】
どう見てもハエなんですけど、ドラゴンフライなので一応トンボです。
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【海底のハサミ蟹】
日本の妖怪で、蟹坊主という妖怪が居ます。
無人の寺に旅の僧が泊まると、何者かが問答をしかけてきて、僧がカニだと正体を暴いて退治するという話です。
「両足八足、横行自在にして眼、天を差す時如何」
雲水と名乗る者がそういう問答を出し、答えられなかった住職達は撲殺され、寺は無人になってしまいます。
それを聞いた法印という僧がその寺に泊まり、問答を受けたところ「お前蟹だろう」と言って独鈷を投げると、雲水は巨大な蟹の姿を現し、血を流しながら逃げたそうです。
それ以来寺に何もおこらなくなりました、めでたしめでたし〜・・・なんですけど。
この問答、どう考えても蟹ですよね・・・
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【一つ目巨人】
見た目的にサイクロプスでしょうか。
ギリシャ神話に出てくる一つ目の巨人です。
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【マニコイド】
マニコイドって何なんでしょうね?
マタンゴ?
よくRPGとかでもキノコのモンスターでマニコイドって出てくるんですけど・・・う〜ん・・・
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【深海の宝石】
クリオネ・・・?
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【黒死騎士】
ペストの事を黒死病と読んだりするので、ペストで死んだ人なのかな・・・?
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【死霊の魔女】
ネクロマンサーと書くとわかり易いかもしれません。
死霊魔術を使う人の事です。
こう書くと邪悪な感じに思えますが、実際は死体を使って占いをして、未来や過去を知る術です。
なので現在の邪悪なイメージのネクロマンサーは、本来のものとは少し違います。
まあ当時から批判されまくってたらしいですが・・・
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【起き上がった死体】
いわゆるゾンビですね。
まあもともとゾンビっていうのは、ヴードゥー教の司祭が死体を無理やり起き上がらせ、死せる奴隷として永久に働かされてたものであって、現在のような人を襲う化け物ではないです。
そういう意味では、ゾンビではなくグールなのかもしれません。
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【獣化病/ベルゼバブ】
かの有名な蝿王こと、ベルゼブブですね。
腐界の王にして、サタンと同等かそれ以上の力を持っていたと言われています。
もともと「バアル・ゼブル」(気高き主・高き館の主の意)と呼ばれており、冬に恵みの雨を降らせる豊穣の神だったのですが、ヘブライ人によって勝手に邪教の神にされてしまったそうです。
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【死の鷹】
ぜんぜん関係ないとおもいますが、以津真天を思い出しました。
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【トリフィド】
これだけ2で書くと言ってたので、書きます。
トリフィドとは、「トリフィド時代」というSF小説に出てくる架空の生物です。
三本の太て丈夫な根で歩くことができ、頭部から生えてる猛毒の刺毛で動物を殺し、腐った死体を栄養とする化け物です。
映画化もされてるようです。
私は映画は詳しくないので、このトリフィドっていうのも知らなかったんですが、すごい面白そうですねこれ(笑
今度借りてみようかな(笑
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かなりざっくばらんですが、こんな所でしょうか〜。
これでAL1は終了です。
次の機会があれば、2の方も行って見ようと思います。
なお、もし間違いがあったとしても、当方は責任を負いませんので、悪しからず(笑
2011年07月01日
トリフィド
話を聞き終えたエメーナとトルテは、話していた老人に促され静かに立ち上がった。
エメーナの目が、少し赤い。
「もし彼が人間でなければ、はたまた何故彼女がトリフィドに生まれたのか・・・運命の悪戯としか、言い様が無いですな」
「お話ありがとうございました、ジョセフさん」
ジョセフと呼ばれた老人は、ゆっくりと空を見上げた。
ここは傭兵王国に程近い、小さな集落である。
エメーナ一行が旅の途中、休息のためにたまたま立ち寄っただけの村。
この村には『鬼哭花』と呼ばれる特産品があり、その花に纏わる伝承を、語り部であるジョセフから聞いていたのだ。
鬼哭花はこの村の特産品で、近い将来この花のおかげで、この村は観光地となるのだが。
「ほれ、着きましたぞ」
ジョセフの示す先には、一面真っ赤な花が咲いていた。
他の鬼哭花よりも赤色が濃く、そこだけ切り取られたかのように、地面が真っ赤に染まっている。
「凄い、まるで赤い絨毯・・・と言うよりもこれは」
エメーナが言葉に詰まる。
ふっと風が吹くたびに、赤い花が波打つその様は、まるで・・・
「・・・赤い海。まるで血のような」
補うように、トルテが言った。
「ここが件の場所でしてな。毎年の様に赤く染まるんです。
他の花とは比べ物にならないほどに」
ジョセフが目を細める。刹那風が吹き、花々を揺らしている。
見つめているとどこまでも潜って行けそうに思える、深い赤。
揺れる花は、血溜まりの中で後悔を嘆いているように見えた。
それはとても虚ろで儚くて、とても悲しげで。
誰かを撫でている様にも見えた。
それはとても優しげで、慈愛に満ちていて。
「何だか、凄い綺麗……」
*
昔々、周辺にはまだ傭兵王国のような主だった国家が無かった頃の話。
この小さな村に、森の木を切って生活する一人の若者が居た。
彼は真面目で優しく、村の誰もから信頼されていた。
容姿も端麗で、村の大人達も「嫁に行くならあの子の所がえぇ」と、冗談交じりに話していたほどだ。
しかし彼には特に決まった相手がおらず、大人達が縁談を持ちかけては、それを断っていた。
そんなある日、いつもの様に彼が仕事から帰って来た彼の傍に、一人の女性が居た。
話を聞くに、森で倒れていた所を助けたそうだ。
後に一目惚れだったと、友人達に話していたらしい。
女性は行く当てが無いらしく、それなら暫くうちに来ればいい、と若者はその女性を家に招きいれた。
この村には、トリフィドと言う魔物の話がある。
トリフィドとは美しい女性に化け、油断した男に毒針を刺し、腐肉を貪ると言われている化け物だ。
今まで女性には興味もない、と言った風な若者の態度の変わりよう、加えて女性の美しさに、皆一様に「あれはトリフィドだ」と口にした。
しかし証拠が無く、余りにも若者が幸せそうだったので、誰一人その事を彼に言う事は無かった。
トリフィドが彼を喰らうのは1週間後か、2週間後か。
村の誰もがそう思って疑わなかった。
1ヵ月後。
村人の予想に反して、彼は幸せそうだった。
いや、今ではその女も幸せそうだ。
女はすぐに他の村人とも仲良くなり、話してみれば、いやいや明るくて可愛い良い娘ではないか。
これならば彼が夢中になるのも仕方が無い。
村人は皆、彼女がトリフィドだと疑った事を恥じた。
それほどに良い娘だった。
それから1年、2年と歳月は流れた。
二人は何の問題も無く、時には喧嘩し、時には笑いあい、愛を育んでいた。
村人達もそんな二人を、温かく見守っていた。
そんなある日の夕刻。
ふと立ち上がろうとすると、強烈な眩暈に襲われた。
視界がぐにゃりと曲がり、とても立っていられない。
どうやら彼女に限界が来ていたらしい。
そう、彼女はトリフィドなのだ。
トリフィドである彼女にとって、人間の食事だけでは、とてもじゃないが生きていけない。
彼女らは別に人間が嫌いで喰っているわけではない。
喰わないと生きていけないのだ。
この2年、本当に幸せだった。
愛する人が傍に居るなど、どこのトリフィドが体験できようか。
しかしそれももう限界。
彼が帰ってくる前に、森に帰らなければ。
そして誰にも気づかれることなく、ひっそりと朽ち果てよう。
彼女は決心し、立ち上がった。
ガチャ
ドアの開く音と共に、愛おしい人の声が響いた。
どうやら苦しんでいる間に、思っていたよりも時間が流れていたようだ。
トリフィドは最後の力を振り絞り、全速力で森へと駆けていった。
後ろから何か叫びながら、彼が追いかけてくる。
お願い、来ないで。
あの人にだけは、見られたくない。
あの醜く三本足で這いずる、化け物の姿を。
そして見てはいけない。
今人間を見てしまえば、自分の理性は消し飛んでしまうかもしれないのだから。
しかし彼女には若者を振り切るだけの余力は残されておらず、途中で足を縺れさせて転んでしまう。
自分はまだ人の姿を保てて居るのだろうか。
できれば人として、彼とはお別れが言いたかった。
それでも、愛した人に殺されるなら、それはそれで幸せではないだろうか。
トリフィドは観念し、若者の方を向いた。
「お願い───」
これが精一杯だった。
その声は、酷く濁っている気がした。
せめて彼の事を愛おしいうちに。
弱ったトリフィドなら、木こりの彼なら問題なく処理してくれるだろう。
トリフィドはただゆっくりと、その時を待った。
しかし彼の次の行動は、トリフィドの希望をあっけなく奪い去ってしまう。
彼がゆっくりと歩み寄り、トリフィドを抱き起こしたのだ。
トリフィドの鼻に、人間の匂いが充満する。
トリフィドの肌に、人間の温もりがある。
もう限界だった。
「ごめんね」
彼は最後に、そう呟いた。
ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ
嗚咽を漏らしながら、彼を食べる。
肉を噛み締めるたび、あの優しい笑顔が蘇り、トリフィドは泣いた。
ばりばりばりばり
涙を流しながら、彼を食べる。
骨を噛み砕くたび、彼との思い出が蘇り、トリフィドは泣いた。
じゅるじゅるじゅるじゅる
泣きじゃくりながら、彼を食べる。
血をすするたび、彼がトリフィドの中に充満していき、トリフィドは泣いた。
それはまるで、小さな子供がわんわん泣き叫んでいるような。
それはまるで、悲しみにくれすすり泣いているような。
それはまるで、、、
数分後、食事を終えたトリフィドの周りには彼の残骸すらなく、ただ土に染み込んだおびただしい血の跡だけが、彼がそこに居た事を告げていた。
全てを食べ終えたトリフィドは、今まで一度も言った事の無い言葉を呟く。
「ごちそうさまでした」
*
その日木こりのジョセフは仕事を終え、家路についた。
今日は思うように仕事がはかどらず、少しだけ遅い帰宅だ。
「ん?」
途中、ジョセフは女の泣き声を聞いた気がして、声のする方向へ向かった。
「・・・!」
声の主を見て、ジョセフは驚愕した。
トリフィドが友人である若者を食べていたのだ。
それも、まるでこの世の終わりの様な泣き声を上げながら。
一つ肉を食んでは泣き、一つ骨を砕けば泣き、大層愛しそうに、血を舐っていた。
ジョセフの足はガタガタと震え、助けに行こうにも一歩も前に進めない。
恐怖の所為ではない。
目からは涙が溢れ、言葉も出ない。
やがてジョセフは見るに耐えなくなり、村へと引き返した。
顔面蒼白で帰ってきたジョセフに、当然の如く村人達は何事かと聞いてきた。
しかしジョセフは首を振る。
「明日の朝になれば話す。頼むから、明日までは森に行かないでくれ」
ジョセフはそう村人達に懇願した。
なにやら只ならぬ形相に、村人達も承諾するしかなかった。
翌日、ジョセフから話を聞いた村人は、急いで件の場所へと向かった。
辿り着いた村人達は、皆一斉に息を呑んだ。
そこにはおびただしいまでの血の跡があり、その中央には見たことも無い花が一輪、ぽつんと咲いていた。
その花は血の様に赤く、風が吹く度にふわりと揺れた。
それはとても悲しげで、また酷く悔いているようで、泣いているようで・・・
--------------------------------------------------------------------------
神楽「はい、トリフィドです」
結構強いですよね。
神楽「ね〜。ナターシャが可愛そうなくらい」
それは言わないお約束・・・
放っておけば勝手に成長しますし、使い勝手も良いですね。
神楽「っていうか花女の時は修正すぐ来たのに、当時の花女並の性能を2で出すなよ〜って思うんだけどねぇ」
最近の2はパワーのインフレがやばすぎますからね・・・
神楽「世知辛い時代だわ」

2011年06月14日
魔王の魔女
「ほら、綺麗な月夜じゃない」
彼女はそう言って俺に微笑んだ。
彼女にとって夜は安息の時間ではなく、故にこうしてわざわざ暗闇に薬草等を採集に来ているのだ。
「・・・」
もっと違う、他の言葉を聞きたかった俺は、ただ黙っている事しかできずにいた。
「そろそろ帰ろっか?」
彼女にそう言われ、上を向く。
いつしか空は薄紫色に変わっており、もうすぐ夜が明けることを告げていた。
「・・・そうだね」
俺は今まで集めた収穫物を背負い、村に戻る準備をした。
「結構溜まったね」
「うん」
「夜の採集作業も悪くないかもね」
俺が聞きたい言葉と、真逆の事を言って微笑む。
やめてくれ、とその度に頭の中で反芻していた。
しかし彼女が笑顔だから・・・その言葉は空気に触れることは無い。
「・・・凄いことになってるね」
村に帰った俺達の目に飛び込んできたのは、ぐちゃぐちゃに荒らされたアトリエだった。
一見すると泥棒か何かだと思われるが、そうではない。
「・・・ごめん」
「ううん、居たら大変なことになってただろうし。教えてくれてありがと」
そう言って笑顔で片づけを始める彼女。
「手伝うよ」
「ううん、疲れたでしょ?君はお昼の生活もあるんだし、帰って寝ないと」
いやでも・・・と言うが、彼女は聞かない。
「私はこの後いくらでも眠れるんだから、心配しないで」
この顔は、何を言っても聞きそうに無い。
「わかった、無理するなよ」
「うん、今日はありがとね」
昼間なら、昼間なら確かに安心だ。
しかし明日、明後日は大丈夫なのだろうか。
家に帰った俺は、不安でなかなか寝付けなかった。
*
本来小さな村や集落などには、魔女が居た。
まだ医術が確立していないこの時代、魔女が居ないのは致命的である。
魔女の役割とは主に、病気を診たり、薬を作ったり、相談役になったりと様々だ。
どれもが重要な役割なので、魔女が居ない村は滅びる可能性が高い。
この村には、元々魔女が居なかった。
数十年前、歴史の浅いこの村に奇病が流行ってしまった。
魔女の居ないこの村では、その奇病に対し成すすべは無く、次々と村人が倒れていく。
そんな状況の中、一人の魔女が訪れた。
魔女は村の病気を診て回り、魔女の調合した薬によって村は救われた。
村人は感謝し、今後の村の為にも是非とも村に居てくれるよう魔女にお願いをする。
しかし魔女はまだ旅があるからと、それを断った。
では何かお礼を、と言うと、魔女は一つ提案をした。
『この村にアトリエを一つ建てて下さい。私が旅先で出会った弟子や、研究施設が無い魔女達に、この村のアトリエを使わせてあげてください」
そんなのはお安い御用ですと、村人達はすぐに立派なアトリエを建てた。
数ヵ月後、最初の一人がやってきた。
村人は魔女を歓迎し、手厚くもてなした。
その後も魔女は訪れ、多い時は10人以上の魔女がこのアトリエを利用していた。
子を宿す者も現れ、それは村人との子だったり、魔女同士の子だったりと様々だ。
こうして魔女は村に溶け込んでいった。
彼女もまた、魔女の子であった。
両親共に魔女で、幼い頃から魔女術に慣れ親しんでいた。
しかし現在、この村に両親は居ない。
・・・いや、既にこの村に居る魔女は彼女だけだ。
「くそっ!」
少年には村人の変化に付いて行けず、苛立ちを隠せない。
切欠は真教の台頭だ。
この小さな村にも、真教の教会ができ、神官達が配属された。
加えて隣の国のリーゼス王女は、大々的な魔女狩りをしていると言う。
この間などは、そう遠くない村が魔女狩りによって焼き尽くされたらしい。
──そんな噂。
そう、そんな唯の噂の所為で、この村の魔女達は冷遇され始める。
魔女追放の流れになるまで、そう時間はかからなかった。
そんな村人達を見て、一人また一人と、魔女達はこの地を去ってしまい、現在では彼女一人となってしまった。
勿論全員がそんな噂に踊らされているわけではない。
魔女に感謝している者、噂に踊らされない者達は、説得を繰り返していたが、その間にも新たな噂が村人達を煽る。
その結果、真夜中の襲撃だ。
少年はその話をたまたま聞いており、寸前で彼女を逃がす事に成功したわけだ。
「何で急にこんな・・・」
少年は知る由も無い。
そもそもこの村の先祖と言うのは、とある戦争によって難民となった者達の、一部のグループによって作られた村である。
このグループは戦争が激化してきても逃げることはせず、かといって戦うこともせず、周りの殆どが撤退した後、周りに流されるような形で町を逃げ出した者達の集まりだった。
主体性が無く、何かに流されやすい気質、それがこの村の先祖だ。
昨晩の襲撃によって、村が二つに割れる。
魔女擁護派は圧倒的に少なく、追放派には敵わない。
このままでは大変な事になってしまうのは目に見えていた。
力の無い自分が歯痒くてたまらない。
まだ力の無い少年は、ただ流れを見守るしかできなかった。
*
走る。漆黒の森を。
何も出来なかった自分を悔いながら、二人は走った。
二人の後方は、夜だと言うのに赤々と燃えていた。
誰かがアトリエに火を放ったのだ。
そのうちに小高い丘に出た。
少し離れた所に村が見える。誰かが追いかけてくる気配は無い。
「ごめん、止められなくて」
「ううん、おかげで助かったよ。こんなに思いっきり走ったのも久しぶりだしね」
こんな状況なのに、彼女はあははと笑った。
「なぁ・・・」
「ほら見て、綺麗な星空だよ」
少年の言葉を遮るように、彼女は言った。
「ああ・・・」
その言葉に促され、少年は空を見上げる。
するとその視界に、箒に跨った彼女が入ってきた。
「私ね、この村を出ようと思うんだ。両親がね、いい場所見つけたって」
少年は言葉に詰まる。
ああ・・・何も言えなかったのは、自分だけじゃなかったんだ。
気付き、衝撃が走る。
それならば、せめて自分が言わないと。
「うん、それがいいよ」
頷き、その後の言葉を必死で探す。
「あのさ、俺も行って良いか?」
ついに言った。
言いたかった言葉とは少し違ったが、上出来だ。
「・・・ありがとう」
しかしこの後に続いたのは、少年の期待した言葉ではなかった。
「でも、君に迷惑がかかっちゃうから」
そう言われ、咄嗟に下を向く。
そう、ここで下を向くからダメなんだ。
少年は自分に言い聞かせる。
彼女が居る場所から、はらりと雫が零れた。
刹那、燻っていた言葉が、少年の喉から溢れ出た。
「迷惑なんか・・・迷惑なんかじゃねぇよ!」
半ば叫びながら、少年は上を向いた。
「迷惑とか言われる方が・・・よっぽど迷惑だ・・・」
見上げた夜空には、月が煌々と輝いていた。
*
「そうか、ありがとな」
俺は情報を提供してくれた人に、チップを渡しながら礼を言う。
その後15になった俺は、すぐに村を出た。
当ても無かったが、あの村に留まる気にはなれなかった。
今では傭兵をしながら、各地を転々としている。
空を見上げた。
『旧バルテメト付近に、魔女が集まってるらしいよ』
そう遠くは無さそうだと、俺は笑った。
そして考える。
あの日空に溶けた彼女への、精一杯の文句を言う為に。
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神楽「何かまた間あいちゃったね(笑」
ね、空きすぎです(笑
さて、この魔女ですが・・・使ったこと無いので、使い方はご想像にお任せしますorz
神楽「最近それ多くない?」
だって使った事ないのばっかり書くから〜。

2011年04月28日
魔法王国の占い師
「運命とは刻一刻と変します。常に最善を心がけてください」
占い師がそう言うと、少女がぺこりとお辞儀をし、部屋を後にした。
この占い師は、最近魔法王国内でその人気が急上昇中の占い師だ。
…と言っても、彼女自身の占い師としての腕が優れているわけではない。
少し前に、とある客を占ったら、たまたま的中しただけである。
「…でさ、その相手っていうのが貴族でねー。おかげで凄い勢いで評判が広がってるみたいでさ」
彼女が面白そうに、かつての学友に話している。
「あはは、それはラッキーだねー。でも客が増えたら増えたで大変じゃない?」
「そうそう、当たらないと苦情とか来るんだよね。だから私最近こう言うようにしてるの。『運命とは刻一刻と変化します。常に最善を心がけてください』ってね」
「あんたってやつは、そういう所は変わらないねぇ」
友達の一人がやれやれと言った表情を浮かべる。
「だってさ、そんなぽんぽん当たってたら、余裕で宮廷占術師になれてるって」
「それもそうか」
彼女の発言で、場が笑い声に包まれる。
この占い師、実は魔法学園の卒業者で、ある程度魔法も使える。
しかしあまり成績が良くなく、魔術師としての仕事が見つからなかったのと、それに加えてあまり生真面目な方ではなかったので、この様な商売をしているのである。
本来占いとは、たとえばタロットなら自分の魔力を相手にリンクさせ、法則にしたがって札を並べたり引いたりするものである。
もしくは生まれつき未来視の能力を持ってる者が、宮廷占術師になったりする。
自分の魔力を相手にリンクさせるのは結構難しく、彼女にはできない。
彼女がしている占いとは、法則通りの方法を形だけして結果を言う、言わば空の状態で占っているようなものだった。
恋愛占いや未来相談などは、経験則からくる人生相談みたいなものである。
しかしそんな彼女でも、一応占いの方法は知っているので、形式どおりにやっていると、たまに当たることもある。
それがたまたま噂好きの貴族の占いを当てたものだから、評判が一気に広がったのだ。
「今度さ、マナビジョンの取材が来るんだってさ」
「うそ、凄いね!」
マナビジョンとは、記録系魔術で映像を記録し、それを魔力で飛ばし、媒体に受信させる、こちらの世界で言うテレビのような物である。
「全国放送で占っちゃって大丈夫なの?」
友達も彼女の占いがあてずっぽうだと知ってるので、少し不安そうだ。
しかも生放送である。
「大丈夫大丈夫、当たるも八卦、当たらぬも八卦だよ。っていうかバラエティ番組だし」
しかし当の本人は平気そうで、飄々としている。
「お金も結構もらえるみたいだし、暫く楽して暮らせそうだよ」
「これだからあんたはもう…」
友人たちはやはりやれやれと言った様子だ。
そして取材当日。
「皆さんこんにちは!今日は最近巷でよく当たると評判の占い師さんを尋ねてみたいと思います。こんにちは!」
「はい、こんにちは」
少し大人しそうに、彼女は挨拶をした。
これは彼女の占い師のイメージで、完全にキャラ作りである。
「最近良く当たると評判ですが」
「一応占い師ですから」
「いや〜、それにしてもよく当たる、これなら宮廷占術師よりも当たると、めっぽう噂ですよ?」
「ありがとうございます」
「と言うわけで、色々占ってもらおうと思って持ってきたんですよ」
そう言ってアナウンサーが色々袋から取り出してきた。
「これスタジオに居る皆さんなんですけど、ちょっと占ってもらえますか?」
アナウンサーが出してきたのは、5人分の写真であった。
「わかりました、占ってみましょう」
占い師は自分の前に写真を並べ、水晶を覗き込む。
すると水晶が薄っすらと光り始め、占い師がそれを見つめる。
しかし別に未来が映っているわけでもなく、ライトの魔法で水晶を発光させているだけに過ぎない。
やがて占い師はゆっくりと顔を上げた。
「この方の占いは終わりました」
スタッフ一同は固唾を呑んで、その結果を聞き入っている。
「Aさんは近々結婚しますね」
「おお!」
「ただ妙な影が見えるので、浮気には注意してください」
それを聞いてスタジオでは笑いが発生している。
よし、掴みはOKだと、内心ガッツポーズを浮かべる占い師。
この調子で占いは次々と進んで行った。
「さて、Bさんですが、これは…交通事故に気をつけてください。」
「Cさんは転機が訪れそうです」
「Dさんは離婚に注意」
「Eさんは…おっしゃり難いのですが、死相が見えます」
『えぇー!』
この一言で、スタジオ内は爆笑に包まれていた。
「ありがとうございました」
「いえ、こちらこそ」
一通り占いが終わり、アナウンサーがお辞儀をする。
「ちなみに貴方は今年、恋愛運がとても良さそうですよ」
占い師がそう言うと、アナウンサーは花が咲いたように微笑んだ。
「では続きまして、世界情勢について占って頂けますでしょうか?戦争も激しさを増し、不安な方も多いでしょうし」
「わかりました」
占い師は最初と同じ方法で水晶に手をかざし、発光させる。
「…これは」
今度は発光させながら喋るようだ。
「太陽王国の王子に不吉な影が見えます」
「なにやら海の中で死が蔓延しそうです」
「魔法王国の聖騎士達に亀裂が走りそうです」
水晶を眺め、淡々と語っていく。
「な、なんだか大変そうな事ばかりですね」
占いの結果に、アナウンサーは少し声のトーンを落とした。
「しかし安心してください、戦争は近々終わりそうです」
それを言うと、皆が一斉に『おぉ』と唸った。
(よし、予想通り)
これで彼女の印象は一気に良くなっただろう。
これを足がかりに、歌える占い師や、演技のできる占い師として芸能界デビューも悪くないと、彼女は考えていた。
「それはいいニュースですね!」
「はい。しかし少なからずとも犠牲は生じるようで、魔法王国はその犠牲の1つとなってしまうようです」
彼女はそう付け加えた。
「犠牲と言うことは…魔法王国がなくなっちゃうって事ですか?」
「そこまでは分かりませんが…少なからず被害はあると思います」
「なるほど…今日はどうもありがとうございました!」
「こちらこそ、ありがとうございました」
「それではスタジオにお返ししま〜す」
「…見たよ、放送」
今日も彼女の部屋に友達が来ていた。
「な〜にが魔法王国が滅ぶーだ」
笑いながら、頭を小突かれる。
「あはは、私そこまで言ってないもーん」
「なんか色々言ってたけど、あれ大丈夫なの?」
一人が尋ねる。
「大丈夫大丈夫、私殆どの事は期間とか言ってないもん。太陽王国では放送されてないしー」
「うわ…」
「でも今年恋愛運が良いとか、近々結婚するーとかは?」
「ああ、あれはあの二人そういう噂あったんだもん」
「うわうわ…」
「近々戦争が終わるって言うのは?」
「それは皆の願望じゃん、ポイントアップだよ」
「何のポイントなんだか」
「じゃあこういうのはどう?あなたは近々彼氏ができます。なんてね」
呆れ笑いを浮かべている友達に、占い師は言った。
「お、それはありがたいけど、占ってるのがあんたじゃねぇ」
「私は私は?」
「はいはいあんたもできますよ」
「やったー」
友達は棒読みで歓喜を上げた。
それから数週間後。
彼女は友達の一人と一緒に、街へ買い物に来ていた。
ある程度買い物も終え、ちょっとお茶でも飲んで休憩しようかと言う所で、前方から見知った影が現れた。
「お、買い物?」
「そそ、あんたは?」
それは以前占い師に『彼氏ができる』と冗談で言われていた友達であったのだが。
「私?見ての通りデート中だけど」
ふふん、と言った表情で返す友達。
隣には確かに恋人らしき男性が居た。
「お、マジで彼氏できたんだ?」
「まね。そいやもう一人も最近できたらしいよ?」
「なんとまぁ」
もう一人と言うのも、以前冗談で『あんたもできる』と言われた人物である。
「ま、我々は充実したライフを楽しんでくるから、あんたらも頑張んなさいよ」
「へぃへぃ」
そう言って友達は去っていった。
「それにしても当たるとはね」
喫茶店についてから、話題は当然これになった。
友達の中でも男運が悪そうな2人だったので、これには驚きを隠せない。
「占ってすらないからね」
「ちゃんと占っても占えないくせに」
そう言われ、占い師は可笑しそうに、あははと笑った。
その時、マナビジョンから気になるニュースが流れてきた。
『女優のAさんが結婚しました』
「お、また当たった」
「まぁ、これはねぇ」
『続報です。俳優のCさんが覚せい剤所持の疑いで逮捕されました』
「これは…?」
Cとは、先日占い師に『転機が訪れる』と言われた俳優である。
「これは…転機なの?」
「ある意味ねー」
「どんまい…」
占い師は哀れみの目でテレビを見た。
「あんたが占ったくせにー」
友達が冗談っぽくそう言うと、二人は面白そうに笑っていた。
それから更に数ヵ月の時が過ぎた。
彼女の店の周りには人だかりができていた。
「詳しいことを教えてください!」
「この国は大丈夫なんですか!?」
群がる人々に、占い師はさも鬱陶しそうに告げた。
「流石にそこまでは分かりません。私は歴史に名を連ねる英雄じゃないんですから。ただ漠然とした所までしか分からないのです」
占い師の言葉に、群集は耳を傾ける。
「ただいつも申してますとおり、運命とは刻一刻と変化します。未来は貴方がたの行動ひとつで、未来はいくらでも変わるでしょう」
そう言って占い師は家の中へ引っ込んでしまった。
占い師が引っ込んだ後も、人だかりは引きそうに無い。
(ああ…ほんと鬱陶しいなぁ)
原因はこれだ。
『歌手のBさんが交通事故で全治3ヶ月の怪我をしました』
『タレントのDさんが離婚しました』
『お笑い芸人のEさんが、先日脳卒中でお亡くなりになりました』
これは以前バラエティ番組で占った面々だ。
しかし彼女に占いの腕があるわけではなく、すべて適当だった筈なのに、それがことごとく当たってしまった。
そして極め付けがこれだ。
『太陽王国のフェルラート王子が行方不明になった模様です』
このニュースで、彼女の占いが魔法王国内を駆け巡った。
(なんで…なんで当たるのよ。適当に言っただけなのに!)
それらは、魔法学園を卒業している彼女にすら、理解の範囲を超えている。
『ここで速報です。人魚族が住む海底で、謎の病いが流行っている模様です。この病いは獣化病のような物だそうで、感染した人魚達は見境無く襲ってくるそうなので、暫く海岸沿いには近づかないようにしましょう」
それは、彼女を凍りつかせるのに十分すぎる物であった。
-なにやら海で死が蔓延しそうです-
ガチガチガチと、奥歯がなる。
自分は呪われてしまったのだろうか?それとも元々特殊能力者だったのだろうか?
そういえば占いが繁盛しだしてから、一度も苦情が無かったことに気づいた。
以前はそれなりに当たらないと言われ、それであんなきめ台詞まで考えたのに。
(次…私はなんて占ったっけ)
そう、確か次は…そう考えた途端、全身に寒気が走った。
(もう当たらないで。もう当たらないで。もう当たらないで。もう当たらないで)
部屋で一人震えている占い師を、マナビジョンが無機質に照らしていた。
『緊急速報です。聖騎士デュランダル様が謀反を起こした模様です。これにより事実上魔法王国は崩壊の──………』
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神楽「お久しぶりの更新になりました」
ほんっとにお久しぶりですね(笑
神楽「お蔭様で、全然思ったようにかけませんでしたorz」
あらら。
神楽「結構気に入ってた設定だったんだけどねぇ。うまく生かしきれない出来になっちゃったかも」
まあ久しぶりですから(笑
さて、この占い師ですが〜・・・
神楽「うちら使ったこと無いよね」
はっきり言ってないです。
神楽「あ、ちなみに作中で占いとは本来〜とか、占いについて説明してますが、すべてラヴァートの世界の話です。現実の占いとは全く別物ですので、真に受けないでください」
2011年03月14日
ご無事ですか?
ようやくネットラピュタも繋がるようになりました。
皆さんご無事ですか?
皆さんご無事ですか?
2011年02月20日
芸術の伝道者に送った物
いや〜、だめでしたね。
神楽「まああれは駄目でしょ〜(笑」
まあ確かに(笑
納得の落選って感じでしょうか。
って言う事で私達が送った作品はこんな感じです。
…ただ、原稿が壊れたパソコンの中なので、今から新たに書きますorz
大体覚えてるんですが、細かい所は違ってるかも…
…と思ったらホットメールで送ったので、添付ファイルサーバーに残ってました!
これはラッキー(笑
-----------------------------------------------
人肉調理人『フロットマン』 / serial killer[Flottmann]
『当店ではより良い食材を、最高の調理にてお客様にご提供致しております。
お代は少しの代金と、お客様の美味しい笑顔です。』
フォルラート王国の郊外にて店を構えている、凄腕の調理人。
安くて美味いと、評判の方もなかなかであった。
しかし彼は幼い頃から牛肉・豚肉と言ったものが食べられず、いつしか人肉を食すようになっていた。
彼の店では時折「特別な肉、入荷しました」と謳い、客には内緒で人肉料理を提供していた。
☆おまけ☆
太陽王国史にその名を残す凶悪犯罪者達。
その中で今日は、連続殺人鬼「フロットマン=ブリューヌ」について話そうと思う。
フロットマンは生まれつき強度の肉アレルギーであった。
ごく普通の家庭で育った彼にとって、唯一普通との相違がそこである。
彼の最初の犯行と言われているのが、友達と遊んだ帰りの少女を拉致・殺害したと言うもので、当時彼は16歳だった。
その動機は個人に対する憎しみや、自身の苛立ち、または無差別殺人鬼に多い性的欲求の為ではなく、食欲であったと言われている。
10歳の頃、周りが美味しそうに肉を頬張る姿に好奇心を刺激され、牛肉を口にしてしまう。
その結果命を失いかけるほどの重症を負うのだが、その時口に広がった肉の味が忘れられなくなる。
彼が食べられない肉は食肉の主要となっている物で、蛇やトカゲと言った、俗に言うゲテモノの類は稀に食べられる事があったが、それらの味では彼を満たす事はできなかった。
食べたくても食べられない、ある種の禁断症状が彼に人を食肉と見せていたのかもしれない。
『人の肉は食べられないのか?』『はたまたそれは美味しいのか?』
16歳の時、彼の欲求はついに爆発した。
少女を狙った理由は、女性なら力で勝てる・食肉は雌の方が美味い・食肉は若い方が美味い、という理由だった。
この少女の失踪は警察沙汰になったが、少女特有の家出だと片付けられる事になる。
それはフロットマンが予め素行の良くない少女を調べ上げ、犯行に及んだ結果であった。
人肉なら食べられる事が分かったフロットマンは、その後も少女を殺害していった。
当初はただの家出だと考えられていたが、5人目の失踪者が出た時、流石にこれはおかしいと、太陽王国軍内に捜査本部が設置される。
彼が18の時であった。
20になると、彼は小さなレストランの経営を始める。
人肉調理で培った料理の知識と技術、食に対する異様なまでの執着の所為か、彼の料理の腕前は素晴らしかった。
その頃になると彼のアレルギー体質も、彼自身による食事療法によりかなり改善されており、少しなら肉を食せるようになっていたという。
しかし彼は人肉の味が忘れられず、その後も度々少女を襲っていた。
彼が24になる頃、失踪者の数は16名にも上っていたが、捜査は難航。
遺留品・証拠に加え、被害者すら発見されないこの事件は、完全に迷宮入りしていた。
その頃彼のレストランでは極稀に「特別な肉、入手しました」という看板を掲げ、被害者の肉の一部を客に振舞っていたと言う。
彼の料理を食べた人々は彼の死を惜しみ、「人肉でも構わないから彼の料理を食べたい」と言う者も少なくないと言う。
フロットマンが28になる頃、失踪者の数はゆうに20人を超えていたが、未だに犯人の目星すらついていなかった。
が、思わぬ事から事件は一気に解決へと向かう事になる。
その日の朝も彼はいつも通りレストランへと向かっていたのだが、その途中で暴走した馬車に跳ねられそうな子供を助け、変わりに馬車に跳ねられ死亡してしまう。
それにより、元より一人身で、レストランも一人で経営していた為閉鎖。
片づけをしていた親族が偶然地下へと伸びる階段を発見する。
そこには大きな機械がいくつもあり、まな板の上には人骨と思える物がいくつか転がっていたそうだ。
傍らのポリバケツには多数の人骨が入れられており、その隣の機械で骨を粉砕していたようだ。
鑑定の結果、骨は全て少女の物と断定。これにより事件は解決へと至った。
しかし、犯行の手口など、その殆どが謎に包まれたままの解決となった。
彼が生きているうち、彼が捜査線上に浮かび上がった事は一度も無かった。
彼に罪の意識はあったのだろうか?それとも悠然と暮らしていただろうか。
そもそも人間には・・・
──エクステンション著「口袋」より。
☆おまけ2☆
ねえねえ、こんな話知ってる?
友達の友達から聞いたんだけど・・・
この街の郊外に、小さいレストランの跡地があるじゃない?
あれって有名な殺人鬼、フロットマンのレストランだったらしいよ。
それでね、あの前を通るとたまに居るんだってさ、黒いコートで黒い帽子を被った男が。
幽霊になったフロットマンが、次に食べる女の子を選んでるんだって。
でね、この話を聞いたら、出ちゃうらしいよ。
フロットマンは凄い強くて、こっちが何しても効かないんだって。
しかも物凄いスピードらしくて、逃げてもすぐ追いつかれちゃうんだってさ。
・・・そんな嫌な顔しないでよ。
大丈夫、1週間以内に来なければ来ないらしいから。
太ってる子や痩せてる子には来ないんだって。
あくまで美味しそうな子を探してるらしいの。
もし来たら?
その時は、あらかじめ朝に肉をいっぱい食べておけば良いらしいよ。
そしたら近づいて来れないんだってさ。
牛乳でも良いって聞いたよ。
念の為1週間毎朝牛乳を飲む事をお勧めするね。
・・・怖い話聞いちゃったな。
でも何か面白いかも。
あ、君きみ、丁度いい所に。
ねえねえ、こんな話知ってる?
あのね、友達の友達から聞いたんだけど・・・・・・・・・
──「今流行の都市伝説」より、百日呪われた少女C談。
----------------------------------------------
神楽「まぁ・・・駄目だよね」
どこのホラー漫画だって感じですからね(笑
以下カニバリズム応援メッセージ
-----------------------------------------------
ツェペリ『今まで何人の命を吸い取ってきた』
ディオ様『おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?』─ジョジョの奇妙な冒険
島課長『んっん〜〜〜ン。田辺君のお弁当はいつ見ても美味しそうだなァ〜〜ん』
田辺『島課長…あ、いかがですおひとつ?』
島課長『ンいやぁ〜〜別にさいそくしたわけじゃないんだけどねェ〜〜〜。でも良いの?ん?
ん〜〜〜それじゃお言葉に甘えて…
ん!!!ンマーい!!
んっン〜〜絶品!!
油っこくなくそれでいてこのまったりとした舌触りア〜〜ンド食感!』
中略
警察『逮捕状だ』
記者『たった今カニバリズム連続殺人事件の容疑者が逮捕された模様です!
田辺容疑者は死体から切り取った人肉を調理し食べていたもようで…』
島課長『……山羊って……』─多重人格探偵サイコ
ハンス『人肉を愚弄する発現は許さん!人肉はなあ!いいか人肉はなあ!!人間が食べる前提では最も理想的な食肉なのだ!!
豚や牛は人間よりも基礎体温が高い!それらの脂肪分は人間の体温では燃焼率が追いつかんのだ!!
だが人肉ならどうか!?体温は同じだ!!
つまり食べても脂肪が体に溜まりにくい!
メリットはまだまだあるぞ。
人肉食は「地球環境」にも大変やさしいのだ!
人が人を食って地球上の総人口を調整することで、食糧問題が解決する上に環境汚染も緩和できるのだ。
人肉食は正しい!!
私は「料理を通して人類を救った男」となるのも悪くないと考えているよ!!』
神楽「とまあそんな感じで、カニバリズムでした。
そしてSNSのコピペでした。
またね〜」
墓井田『なんか変だぞ!食う奴と食われる奴はどうやって決めるんだ!あと人が減る分働き手も減るぞ!老人や病人はきっとうまくないしな!』
ハンス『「健康な役立たず」を食べればよろしい!!無職!ニート!引きこもり!!
そいつらが「食べられるのはイヤだ」と必死になって職を見つければ、それはそれでめでたい話じゃぁないか!』
サタニスター『体が不自由で働けない奴はどうするんだい、ハンス・シュバルツマン』
ハンス『…世の中「弱肉強食」だ。まわりがそいつを食えばいいのさ。
おいしく食われることはそいつの存在価値の向上にもつながる。何の問題はない』
サタニスター『上等だわこの野郎!!
アンタあたしにボコり倒される条件は満たしてるみたいだね!!
やってやるわよ「三流料理人」が!!カップめんすらまともに作れない体にしてやるからね!!』─サタニスター
神楽「まああれは駄目でしょ〜(笑」
まあ確かに(笑
納得の落選って感じでしょうか。
って言う事で私達が送った作品はこんな感じです。
…ただ、原稿が壊れたパソコンの中なので、今から新たに書きますorz
大体覚えてるんですが、細かい所は違ってるかも…
…と思ったらホットメールで送ったので、添付ファイルサーバーに残ってました!
これはラッキー(笑
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人肉調理人『フロットマン』 / serial killer[Flottmann]
『当店ではより良い食材を、最高の調理にてお客様にご提供致しております。
お代は少しの代金と、お客様の美味しい笑顔です。』
フォルラート王国の郊外にて店を構えている、凄腕の調理人。
安くて美味いと、評判の方もなかなかであった。
しかし彼は幼い頃から牛肉・豚肉と言ったものが食べられず、いつしか人肉を食すようになっていた。
彼の店では時折「特別な肉、入荷しました」と謳い、客には内緒で人肉料理を提供していた。
☆おまけ☆
太陽王国史にその名を残す凶悪犯罪者達。
その中で今日は、連続殺人鬼「フロットマン=ブリューヌ」について話そうと思う。
フロットマンは生まれつき強度の肉アレルギーであった。
ごく普通の家庭で育った彼にとって、唯一普通との相違がそこである。
彼の最初の犯行と言われているのが、友達と遊んだ帰りの少女を拉致・殺害したと言うもので、当時彼は16歳だった。
その動機は個人に対する憎しみや、自身の苛立ち、または無差別殺人鬼に多い性的欲求の為ではなく、食欲であったと言われている。
10歳の頃、周りが美味しそうに肉を頬張る姿に好奇心を刺激され、牛肉を口にしてしまう。
その結果命を失いかけるほどの重症を負うのだが、その時口に広がった肉の味が忘れられなくなる。
彼が食べられない肉は食肉の主要となっている物で、蛇やトカゲと言った、俗に言うゲテモノの類は稀に食べられる事があったが、それらの味では彼を満たす事はできなかった。
食べたくても食べられない、ある種の禁断症状が彼に人を食肉と見せていたのかもしれない。
『人の肉は食べられないのか?』『はたまたそれは美味しいのか?』
16歳の時、彼の欲求はついに爆発した。
少女を狙った理由は、女性なら力で勝てる・食肉は雌の方が美味い・食肉は若い方が美味い、という理由だった。
この少女の失踪は警察沙汰になったが、少女特有の家出だと片付けられる事になる。
それはフロットマンが予め素行の良くない少女を調べ上げ、犯行に及んだ結果であった。
人肉なら食べられる事が分かったフロットマンは、その後も少女を殺害していった。
当初はただの家出だと考えられていたが、5人目の失踪者が出た時、流石にこれはおかしいと、太陽王国軍内に捜査本部が設置される。
彼が18の時であった。
20になると、彼は小さなレストランの経営を始める。
人肉調理で培った料理の知識と技術、食に対する異様なまでの執着の所為か、彼の料理の腕前は素晴らしかった。
その頃になると彼のアレルギー体質も、彼自身による食事療法によりかなり改善されており、少しなら肉を食せるようになっていたという。
しかし彼は人肉の味が忘れられず、その後も度々少女を襲っていた。
彼が24になる頃、失踪者の数は16名にも上っていたが、捜査は難航。
遺留品・証拠に加え、被害者すら発見されないこの事件は、完全に迷宮入りしていた。
その頃彼のレストランでは極稀に「特別な肉、入手しました」という看板を掲げ、被害者の肉の一部を客に振舞っていたと言う。
彼の料理を食べた人々は彼の死を惜しみ、「人肉でも構わないから彼の料理を食べたい」と言う者も少なくないと言う。
フロットマンが28になる頃、失踪者の数はゆうに20人を超えていたが、未だに犯人の目星すらついていなかった。
が、思わぬ事から事件は一気に解決へと向かう事になる。
その日の朝も彼はいつも通りレストランへと向かっていたのだが、その途中で暴走した馬車に跳ねられそうな子供を助け、変わりに馬車に跳ねられ死亡してしまう。
それにより、元より一人身で、レストランも一人で経営していた為閉鎖。
片づけをしていた親族が偶然地下へと伸びる階段を発見する。
そこには大きな機械がいくつもあり、まな板の上には人骨と思える物がいくつか転がっていたそうだ。
傍らのポリバケツには多数の人骨が入れられており、その隣の機械で骨を粉砕していたようだ。
鑑定の結果、骨は全て少女の物と断定。これにより事件は解決へと至った。
しかし、犯行の手口など、その殆どが謎に包まれたままの解決となった。
彼が生きているうち、彼が捜査線上に浮かび上がった事は一度も無かった。
彼に罪の意識はあったのだろうか?それとも悠然と暮らしていただろうか。
そもそも人間には・・・
──エクステンション著「口袋」より。
☆おまけ2☆
ねえねえ、こんな話知ってる?
友達の友達から聞いたんだけど・・・
この街の郊外に、小さいレストランの跡地があるじゃない?
あれって有名な殺人鬼、フロットマンのレストランだったらしいよ。
それでね、あの前を通るとたまに居るんだってさ、黒いコートで黒い帽子を被った男が。
幽霊になったフロットマンが、次に食べる女の子を選んでるんだって。
でね、この話を聞いたら、出ちゃうらしいよ。
フロットマンは凄い強くて、こっちが何しても効かないんだって。
しかも物凄いスピードらしくて、逃げてもすぐ追いつかれちゃうんだってさ。
・・・そんな嫌な顔しないでよ。
大丈夫、1週間以内に来なければ来ないらしいから。
太ってる子や痩せてる子には来ないんだって。
あくまで美味しそうな子を探してるらしいの。
もし来たら?
その時は、あらかじめ朝に肉をいっぱい食べておけば良いらしいよ。
そしたら近づいて来れないんだってさ。
牛乳でも良いって聞いたよ。
念の為1週間毎朝牛乳を飲む事をお勧めするね。
・・・怖い話聞いちゃったな。
でも何か面白いかも。
あ、君きみ、丁度いい所に。
ねえねえ、こんな話知ってる?
あのね、友達の友達から聞いたんだけど・・・・・・・・・
──「今流行の都市伝説」より、百日呪われた少女C談。
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神楽「まぁ・・・駄目だよね」
どこのホラー漫画だって感じですからね(笑
以下カニバリズム応援メッセージ
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ツェペリ『今まで何人の命を吸い取ってきた』
ディオ様『おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?』─ジョジョの奇妙な冒険
島課長『んっん〜〜〜ン。田辺君のお弁当はいつ見ても美味しそうだなァ〜〜ん』
田辺『島課長…あ、いかがですおひとつ?』
島課長『ンいやぁ〜〜別にさいそくしたわけじゃないんだけどねェ〜〜〜。でも良いの?ん?
ん〜〜〜それじゃお言葉に甘えて…
ん!!!ンマーい!!
んっン〜〜絶品!!
油っこくなくそれでいてこのまったりとした舌触りア〜〜ンド食感!』
中略
警察『逮捕状だ』
記者『たった今カニバリズム連続殺人事件の容疑者が逮捕された模様です!
田辺容疑者は死体から切り取った人肉を調理し食べていたもようで…』
島課長『……山羊って……』─多重人格探偵サイコ
ハンス『人肉を愚弄する発現は許さん!人肉はなあ!いいか人肉はなあ!!人間が食べる前提では最も理想的な食肉なのだ!!
豚や牛は人間よりも基礎体温が高い!それらの脂肪分は人間の体温では燃焼率が追いつかんのだ!!
だが人肉ならどうか!?体温は同じだ!!
つまり食べても脂肪が体に溜まりにくい!
メリットはまだまだあるぞ。
人肉食は「地球環境」にも大変やさしいのだ!
人が人を食って地球上の総人口を調整することで、食糧問題が解決する上に環境汚染も緩和できるのだ。
人肉食は正しい!!
私は「料理を通して人類を救った男」となるのも悪くないと考えているよ!!』
神楽「とまあそんな感じで、カニバリズムでした。
そしてSNSのコピペでした。
またね〜」
墓井田『なんか変だぞ!食う奴と食われる奴はどうやって決めるんだ!あと人が減る分働き手も減るぞ!老人や病人はきっとうまくないしな!』
ハンス『「健康な役立たず」を食べればよろしい!!無職!ニート!引きこもり!!
そいつらが「食べられるのはイヤだ」と必死になって職を見つければ、それはそれでめでたい話じゃぁないか!』
サタニスター『体が不自由で働けない奴はどうするんだい、ハンス・シュバルツマン』
ハンス『…世の中「弱肉強食」だ。まわりがそいつを食えばいいのさ。
おいしく食われることはそいつの存在価値の向上にもつながる。何の問題はない』
サタニスター『上等だわこの野郎!!
アンタあたしにボコり倒される条件は満たしてるみたいだね!!
やってやるわよ「三流料理人」が!!カップめんすらまともに作れない体にしてやるからね!!』─サタニスター
2011年02月08日
パソコンが壊れました
って言う事でパソコンが壊れましたorz
次回更新予定のショートストーリーの書きかけを残してorz
まあ殆ど書いてなかったんですけどね。
伝道者と同時進行で、あんまり書いた中身覚えてないので、新たに書いてます。
ストーリーは同じですけどね。
って言うわけで、大分更新の間隔が空いてますが、こっちやめてるわけじゃないので^^;
SNSと書き分けできないですよ・・・
次回更新予定のショートストーリーの書きかけを残してorz
まあ殆ど書いてなかったんですけどね。
伝道者と同時進行で、あんまり書いた中身覚えてないので、新たに書いてます。
ストーリーは同じですけどね。
って言うわけで、大分更新の間隔が空いてますが、こっちやめてるわけじゃないので^^;
SNSと書き分けできないですよ・・・




